Model SATOKO KOIZUMI
それは「一瞬の出来事」だった。前歯は折れ、隔膜は破け、心臓の位置もズレ、腸の一部を摘出した「大手術」を経て、集中治療室に入院した。「あとはトコのがんばり次第」と言われた小泉さんは、「なんであのときトコを助けられなかったのか、自分の無力さに苛立ち、後悔するばかり」とやりきれない気持ちを綴った。
目をつぶりそうになるトコを必死で呼び続けだんだん冷たくなっていく体を温めながら生き抜いてほしいと一晩中願ったと言う。翌日には、5時間に及ぶ手術をし、麻酔から無事に目がさめてくれる事を願った。「大きな傷が2つできたけど、トコは生きています。小さな体で一生懸命、痛みもあるだろうけど生きています。」
「今日はなんとか5分でもいいから会いたい」と仕事の合間をぬって、トコのところにダッシュで向かっている様子を報告。
事故後初めて、トコを抱きしめた時、「こんなにも重かったかな~って」同時に命の重さを感じたと涙した。「謝っても謝っても謝りきれないことをしてしまった」と「何十回、何百回とトコに謝った」という。
「トコは私の手をいっぱいいっぱいなめてくれた。そして私の手に顔を乗せ、気持ち良さそうに寝たんだ。」
徐々に回復し、元気を取り戻していく“トコ”の様子をブログに綴るその内容からは、命の重さと、愛犬への深い愛情が感じ取れた。
現在、すっかり元気になった“トコ”と散歩する様子などが、ブログで紹介されている。
ここ数年、不慮の事故だけでなく、病気や寿命による愛するペットとの別れと向き合えずに塞ぎ込む、「ペットロス症候群」 が社会問題となっている。その時、どう向き合い、乗り越えていくべきなのか?
愛犬の事故を目の当たりにし、後悔と自責の念に葛藤する姿と、そこから立ち直っていく過程で綴られた飾らない言葉の数々は、「ペットロス症候群」に悩む人にとってもひとつの向き合い方かもしれない。


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