ニュース

海外

狂犬病が大流行!バリ島ですでに20万匹が処分

2010/8/5
ワクチンを接種される犬
ワクチンを接種される犬

インドネシア政府当局者がバリ島で大流行している狂犬病はいまだ収束に向かう気配はないと語った。大流行の兆しを見せたのは2008年から。日本人も多数訪れる世界的な観光地、バリ島で最初の死亡者が確認されてからすでに78人が死亡している。確認できた数は78人だが他にも死亡者がいると推定されている。

【関連】米国経済悪化でペットが犠牲に、追い込まれる飼主の現実とは?

人間用の狂犬病予防ワクチンのストックも元々少量しかない上に、それも底が付きかけているという。バリ島全域の病院では、狂犬病に罹患後に受けるワクチンの断続的な不足状態に陥っており、貧しい住民たちにはそもそもワクチン接種を受けるという選択肢すらないのが現状だ。

インドネシア当局がジャカルタポスト紙に語ったところによると、バリの8つの県のうちの6つの県、カランガッサム、タバナン、バンリ、ジェンブラナ、クルンクン、ブレレンでは狂犬病予防ワクチンが供給されていないという。上記の6県に住んでいる貧しい住民たちは、狂犬病予防ワクチンを接種するために他の県に行くことができないのではないかという懸念が広がっている。

オーストラリアに本拠地を置く動物擁護団体、“バリの野良犬基金”は、バリ島で何千匹もの犬にワクチンを接種してきた。だが、政府保健当局者は野良犬を処分する大々的なキャンペーンを展開すると発表した。

インドネシア政府当局者は狂犬病の大流行以来約20万匹を処分してきた。世界保健機構(WHO)が提言していたのは住民に狂犬病予防のワクチン接種だったというのにもかかわらず、野良犬を処分しても実質的な解決に至っていないとの強い批判にさらされている。

オーストラリアに本拠地を置くNPO法人、“国境を超える獣医団”は無差別に犬を処分しても狂犬病抑制には何の効果もないと批判している。

狂犬病での死亡者数は年間約55,000人にものぼる。アジアでの発生件数が最も多く、その被害を受けている約6割は子供である。

バリ島はかつて狂犬病とは無縁の島だったという。


狂犬病で処分された犬たち

狂犬病で処分された犬たち

【関連URL】

オーストラリアの動物擁護団体“バリの野良犬基金”
http://www.balistreetdogs.org.au/
オーストラリアの動物保護活動団体
http://www.vetsbeyondborders.org/


このカテゴリの他のニュース

このカテゴリの写真ニュース



Japan Pet Press 最新号を見る!
ペット専門月刊新聞「Japan Pet Press Vol.23・24」

「ジャパンペットプレス」は、「より楽しく」「より価値のある情報」をコンセプトにペット・動物関連の様々なニュースを毎月発信。国内外の最新ニュースから、充実した連載・コラム、動物啓蒙団体の特集を通して、ペットとのより豊かなライフスタイルを発案しています。

≫もっと見る

バックナンバーを見る→

大好評! 連載コラム
捨て場は動物病院

「命の尊さ」良く聞く言葉。でもそれは社会上のきれい事にすぎない。現実は恐ろしく違う。残念ながら、日本には命を粗末にする人たちが大勢…

≫もっと見る

がんばるActivistを紹介
NPO法人 アニマルレフュージ関西

アークは1990年、現在のアーク代表エリザベス・オリバーによって設立されました。オリバーは、イギリスから…

≫もっと見る

東京キャットガーディアン

東京キャットガーディアンの前身、ライフボート東京はライフボート友の会(現、犬と猫のためのライフボート)の新しい試みとして、東京を拠点に平成20年4月からスタートしました。…

≫もっと見る

No Love, No Earth Project

「動物愛護管理法を見直す会」とは
~人と動物が供に安心して暮らせる社会の構築を目指すために~
①話せる環境を作る会
動物愛護活動を行っている民間…

≫もっと見る

NPO法人 陽の会

Power Message / Together Forever 一生一緒
“命の大切さと人としてのモラル・マナーの向上”をわかりやすく社会へメッセージし、より多く…

≫もっと見る

NPO法人 日本サービスドッグ協会

引退した補助犬を支援するJSDA
補助犬法が平成15年10月から施行されましたが、まだまだ一般社会に浸透しているとは言い難い昨今です。需要に対し…

≫もっと見る